福岡在住!理系社会人の旅行日誌

関東出身、福岡在住6年目。化学系技術職の筆者が、鉄道・自転車・フェリー・航空機などで巡った旅行の記録を細々と晒していくブログです。

連続立体交差事業の進む折尾駅と、その周辺を歩いてみた

こんにちは、naomicheeです。

年度末にかけて仕事が多忙となり、せっかくはじめたブログも開始早々放置気味となってしまいました…。相変わらず遠方に旅行に行けておりませんが、2019年3月16日(日)のJRグループダイヤ改正に絡めて、北九州市折尾駅近辺を散策してきましたので、その様子を書いてみたいと思います。

(※写真の一部は、後日追加で撮影したものです。)

 

JRグループは毎年3月に大規模なダイヤ改正(≒時刻表の改正)を行いますが、2019年の九州地区のダイヤ改正で、最も大きな目玉のひとつが、折尾駅筑豊線ホームの高架化と、それに伴う線路の付け替え事業であると思われます。

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北九州市の資料を拝借して説明すると、これまでの折尾駅では、地上に筑豊線ホームが存在し、その上を跨ぐようにして、鹿児島線ホームが交差していました。また、これとは別に、鹿児島線小倉方面から筑豊線に直接乗り入れる短絡線があり、その短絡線上に折尾駅のホームが設置されていました。短絡線上のホーム(=鷹見口)は折尾駅本体から直線距離で100m程度離れており、乗り換えの面倒さや各地に散らばった改札口が問題となっていました。そこで、筑豊線鹿児島線・短絡線のホームを全て高架化するとともに、改札を一か所に集約して乗り替えの利便性を高め、さらに駅周辺を再開発してしまおう…というのが当事業の目的となっているわけです。

とはいえ、従来はほぼ直角に交差していた鹿児島線筑豊線を、隣同士に並べるように配置し直すため(上図)、駅周辺で大規模な線路の付け替えやトンネルの設置が行われることになりました。

ここまでだいぶ前置きが長くなりましたので…そろそろ本題に進みたいと思います。

2019年3月16日日曜日朝。ダイヤ改正の当日です。この日から筑豊線ホームが高架化され(下の図の真中の状態)、鹿児島線とのアンダークロスが廃止された折尾駅周辺を歩きます。

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まずは折尾駅から飯塚寄りに一駅進んだ、筑豊線東水巻駅から電車に乗ります。

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2016年に営業運転を開始した蓄電池式の電車が入線してきました。

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 東水巻駅を出てしばらく走ると、折尾駅南側の分岐が見えてきます。画像正面に直進する線路が付け替え前の筑豊線地平ホーム方面、左側線路が高架ホームへと続く新線です。電車はトンネルへと入っていきます。

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電車はトンネルの中で大きくカーブしながら、鹿児島線をくぐって地上に現れ、高架へと上がって新しい筑豊線ホームへと入線します。

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ここでは折尾駅で下車せず、いったん一つ先の本城駅まで行ってみました。

本城駅で下車、一度改札を出て、今度は直方方面行きの電車に乗って折尾駅まで戻ります。

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折尾駅の北側は、旧線に並行して高架線が整備されています。

分岐部です。高架線は現在単線となっておりますが、いずれ複線化されると思われます。

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折尾駅に到着しました。真新しい高架線ホームに、さっそく名物の駅弁の立ち売りが出ています。

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ホームの階段を下りたところです。仮設の駅舎につながる仮設通路が整備されています。

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筑豊線地平ホームに降りてきました。線路は剥がされ、改札口への仮設通路がホーム間を横切って設置されていました。

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昔は石炭を積んだ貨物列車が、ここを頻繁に通過していたのでしょう。

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改札を出て北口方面へと歩くと、仮設の折尾駅舎が見えてきます。

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この駅舎の奥側に、新しい駅舎が完成する予定となっています。

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画像左側が鹿児島線高架ホーム、右手が筑豊線高架ホームです。いずれは現在の鹿児島線ホームの手前にもう一つ島式の高架ホームができ、新たに鹿児島線用ホームとなる予定です。現在の鹿児島線ホームは、短絡線が移転してくることになっています。

使用されなくなった筑豊線の地上線を北側から眺めたところです。

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ここに踏切が設置されていましたが、わずか一日で撤去されてしまいました。今は車が一時停止することもなく、ひっきりなしに通過していきます。

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短絡線上の改札口である、鷹見口にも来てみました。短絡線上の相対式ホームは、かつては6,7番線を名乗っていましたが、いまはA・B番線と名前を変えています。

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前述のとおり、短絡線鷹見口はあと数年で役割を終え、現在鹿児島線の使用している(高架)3・4番線に移転することが決まっています。

立体化工事事業に関する看板が建っていました。

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最後に、折尾駅北口に戻り、筑豊線新線のトンネルを見に行ってみることにします。筑豊線は、鹿児島線博多方面の線路に沿ってしばらく進みますが、やがてトンネルに入って鹿児島線をくぐるように交差しながら南下してゆきます。

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トンネルの折尾駅側入口です。この折尾トンネルの内部で、短絡線と合流します。

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鹿児島線博多側の歩道橋に登って、折尾駅方向を撮影してみました。写真中央が鹿児島線の線路です。筑豊線のトンネルは、写真のちょうど信号機のあたりをアンダークロスしていると思われます。写真中央右手に見えるトンネルは、短絡線が高架化後に使用される予定です。

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続いて東水巻駅側です。トンネルを出てすぐに、短絡線との分岐があります。

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ダイヤ改正前は、トンネルより少し北上したところに、旧筑豊線と短絡線の分岐がありました。

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このあたりで時間も迫って来ましたので、散策を打ち切りました。

高架化とともに、折尾駅周辺では再開発も急ピッチで進んでいます。数年後には、マンションや住宅街がこれまで以上に立ち並び、北九州市の人気エリアとして発展していくことでしょう。その一方で、筑豊線鹿児島線の立体交差のように、ひっそりと役割を終えていく風景もあります。春のあたたかい日差しの中、そんなことを考えながら、帰りの電車に乗り込みました。